看板を設置しても、店に通りかかった人の目に留まらなければ本末転倒。
思っている以上に集客や売上などに結び付かないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

看板を目立たせるためには、どの色を使うかが重要になってきます。
配色次第で目立たせることも目立ちにくくすることも可能です。
集客などを考えると、配色のポイントについて知っておきたいところ。

今回は、配色の重要性とポイントをいくつか紹介するので、これから看板を新たにデザインしようと考えている方は一度参考にしていただきたいです。

看板製作の前に配色とは一体何か知ることが大事

配色は、2色以上の色の組み合わせ・色合いを指します。
看板に限らず、何かしらの商品や映像などを目にした際に色合いが良いと感じる方も多いのではないでしょうか？
皆さんが思っている以上に強い印象を与えます。

店のレイアウトや商品開発においても、配色を意識し、集客や利益を上げるための工夫を行うことが大切です。

看板の配色が重要視される理由

看板製作を行う上で配色が一体どのような役割を持つかを知っておきたいところ。
たくさんの色を使えば良い、派手にすれば大丈夫というわけではありません。
配色が重要視される理由として、以下のものが挙げられます。

・視認性を高めるため
・店の認知度を上げる
・情報を読み取りやすくする

各項目について、それぞれ説明していくので、看板製作に慣れていないもしくは初めて行う方は一度チェックしてください。

1．視認性を高めるため

看板の配色により、視認性を高めることができます。
どこに看板が設置されているか・店の場所は一体どこか・どのような店なのかを分かりやすくし、集客につなげます。
配色だけでなく、文字の大きさやバランス、余白も視認性を高める要素。

視認性が低いと、どこに店があるのか分かりにくくなってしまいます。
最悪の場合、本来なら興味を持っていた人が店を見つけられず、リピーターになってくれない可能性も。
リピーターを増やすためにも、看板の視認性を高めましょう。

2．店の認知度を上げる

配色を上手く行い、店の近くを通りかかる人に店の存在を認知して頂くことが可能です。
繁華街などを歩いていると、何かしらの看板が目について店の名前を覚えたという方も多いのではないでしょうか？

配色を間違えると、目につきにくくなって、店の認知度が上がらず、集客や利益が伸び悩む可能性も。
ホームページやSNSなどで見せの認知度を高めることも大切ですが、看板を上手く使って店の認知度を上げていきましょう。

3．情報を読み取りやすくする

1枚の看板に数多くの情報を記載することができます。
ですが、配色次第で読み取りにくい場合も。
気になる看板を見つけたけど、店の住所などを読み取りにくいと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか？

看板を設置する際、記載されている情報が読み取りやすくなるよう、配色に気を配ることが大切です。

看板の配色に関するポイントとは一体何か

配色を行う際、いくつかポイントを押さえる必要があります。
看板の配色におけるポイントは、以下の通り。

・色合い
・色の鮮やかさ
・色の明るさ
・色の組み合わせ

ここでは、各ポイントについて説明します。

1．色合い

赤や黄色、橙色などの暖色系の色・青や水色などの寒色系の色・緑などの中性色の内、どれをメインに使うかが重要です。
また、黒や灰色、白のような無彩色を上手く使いこなせるかどうかで看板のクオリティが大きく左右されます。

人によっては、使いたい色があるのではないでしょうか？
他に店が看板やロゴに一体どの色を使っているかを一度チェックし、参考にしておくと良いかもしれません。
どうして、その色を使っているかを分析し、看板製作に活かしましょう。

看板製作を行う前に色相環を頭に入れておくことをおすすめします。色相環は、色相の総体を順序立てて円環にして並べたもの。どの色が類似しているかを把握するのに便利です。

2．色の鮮やかさ

色の鮮やかさも配色を行う上で重要になってきます。
鮮やかな色もあれば、くすんだ色も存在します。
文字やイラストなどを引き立てるためには、鮮やかな色とくすんだ色をどのように組み合わせるかも意識したいところ。

3．色の明るさ

色の明るさも看板のデザインを決める重要な要素です。
配色に明るい色を使うか、暗い色を使うかで印象が大きく変わります。
派手にしたい・落ち着いた雰囲気を出したいなど、店のコンセプトや雰囲気に合わせることが大切です。

4．色の組み合わせ

色の組み合わせで看板をより印象的なものにします。
基準となる色を際立たせる色は、補色・反対色と呼ばれています。

色の組み合わせを考える際、色相環をチェックしましょう。
色相環の正反対にある色同士が補色です。
補色を上手く取り入れることで看板を目立たせることができます。

ちなみに、色相環で隣り合う色である類似色を組み合わせることにより、統一感が出せます。

色の組み合わせによっては、印象が残りにくくなるので、注意が必要です。
文字に縁をつけることにより、読みやすさや看板の印象を強くすることができます。
色によっては、文章が読みにくくなる場合があるため、縁をつける必要があるか一度考えておきたいところ。

また、1枚の看板に多くの色を使ってしまうと、まとまりが悪くなってしまうため、どの色を使うかしっかり吟味していきましょう。

看板の配色に関する注意点

看板の配色を考える上でいくつか注意したいことがあります。
場合によっては、思いもよらないトラブルが起きる可能性も。
最後に、看板の配色に関する注意点をいくつか紹介します。
気になる方は、一度チェックしてください。

1．街の景観を意識することが大切

看板を設置するのはもちろん、建物を建てる際は町の景観を損なわないようにする必要があります。
景観法や屋外広告物法に反しないことが基本。

仮に景観法や屋外広告物法に反しなかったとしても、出来上がった看板を客観的に見るようにしましょう。
皆さんが不快に思わなくても、他の誰かが不快になる可能性も十分考えられます。

店を出店する場所を決めた際、他の店を参考にし、どのような配色にするか決めていくことも大切です。

2．イメージ通りの仕上がりにならない場合もある

良いなと思った配色でも、イメージ通りの仕上がりにならない場合もあります。
いろいろな配色を考え、納得のいく色の組み合わせを見つけましょう。
店のコンセプトやテーマによって配色が変わってきます。

3．どのような目的で看板を設置するかもポイント

看板を設置する目的をハッキリさせることも重要です。
目的によってデザインや配色の方向性が大きく左右されます。
いくらデザインが良くても、目的に合っていなければ本末転倒です。

4．色の持つイメージも頭に入れないといけない

ひとつの色には、さまざまなイメージが存在します。
赤の場合、情熱や愛、暖かさなど、さまざまです。
配色を考える際は、色の持つイメージを頭に入れ、使う色を絞りましょう。
色によって、相手に与える印象が変わってきます。

配色など看板製作に悩んだ場合は業者に依頼するのも選択肢のひとつ

看板の配色の他にも、分からないと感じていることが多い方もいるのではないでしょうか？
自分だけで看板製作を行う自信がない方は、業者に看板製作を依頼するのもありです。

業者の提供しているサービスの内容はもちろん、予算や評判、スキルなどを加味し、信頼できる業者を見つけましょう。
気になる業者を見つけたら、一度相談を行ってみると良いかもしれません。
もしかしたら、皆さんが感じている疑問が解決する場合もあります。

まとめ

看板製作を行う上で配色は、意識しておきたい部分。
どの色を使うかで看板の印象が大きく変わってきます。
色の組み合わせや鮮やかさ、明るさなどを頭に入れ、どの色を使うか決めましょう。

もちろん、色だけでなく、どのような情報を入れるかも重要です。
色・文字・写真・イラストのバランスを考え、納得のいく看板に仕上げてください。
看板は、店の顔となる部分です。
分からないことがあれば、業者にフォローしていただきましょう。