ウチノ看板株式会社

看板設置に関する法律 屋外広告物条例から学ぶ注意点と手続きガイド

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「看板を設置したいけれど、法律が複雑そうで何から手をつけていいか分からない……」そんな不安を抱えていませんか?

看板の設置には、屋外広告物条例をはじめとする法律や行政手続きが伴い、これらを怠ると罰金や撤去命令を受けるリスクがあります。本業に忙しい店舗経営者にとって、こうした煩雑な手続きは後回しになりがちです。

この記事では、あなたの不安に寄り添い、看板設置で失敗しないために知っておくべき法律の基本から、具体的な手続きの流れ、費用、そして信頼できる業者選びのポイントまでを分かりやすく解説します。

看板設置に関わる法律

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看板を設置したいと考えているあなたが最初に知るべきは、看板が法律によって厳しく規制される「屋外広告物」という存在です。

この章では、看板設置に関する主な法律の基本を分かりやすく解説し、法律を無視してはいけない理由を理解していただくことを目的としています。

屋外広告物とは?なぜ法律で規制されるのか

屋外広告物は、不特定多数の人々に表示される広告や掲示物の総称であり、街中で見かける看板やポスター、チラシ、電飾看板などが含まれます。これらの広告物は、都市の景観や自然の風景を維持し、公衆に対する危害を防止するために法律で厳しく規制されているのです。

景観を損なわないように看板の大きさや色、表示方法に制限が設けられ、強風や地震で落下して事故が起きないように安全基準が定められています。このような背景から、個人事業主が設置する袖看板や壁面看板のような比較的小さな看板であっても、原則として事前の申請や届出が必要となります。

知っておくべき「屋外広告物法」と「屋外広告物条例」

看板を設置する際には、必ず「屋外広告物法」と、各自治体が独自に定める「屋外広告物条例」を理解しておくことが重要です。

屋外広告物法は、看板の設置に関する基本的なルールを定めている国の法律です。一方で、屋外広告物条例は、その地域ごとの特性に合わせて、設置できる場所、高さ、面積、さらには色彩やデザインまで細かく規定しています。例えば、歴史的な景観を重視する地域では、モダンな電飾看板が禁止されている場合があります。そのため、看板を設置する予定地の自治体(都道府県や市区町村)が定める条例を確認することが不可欠です。自治体のホームページや窓口で詳細を確認できます。

看板と密接に関わる「建築基準法」と「道路法」

看板の設置には、屋外広告物法や条例以外にも、複数の法律が関係してきます。その代表的な法律が「建築基準法」と「道路法」です。

建築基準法は、建物に付属する看板の安全性に関する基準を定めている法律です。看板の重さや大きさによっては、構造計算が求められる場合があり、この基準を満たさないと設置できません。特に、建物の屋上に設置する大型の看板や、地面から独立して立つ自立看板の場合、建築確認申請が必要となることがあります。

また、道路法は、看板を道路上に突き出す場合や、道路に面した場所に設置する場合に関係します。看板が歩行者や車両の通行を妨げたり、視界を遮ったりすることがないように、道路管理者(国や自治体)の許可が必要となるのです。このように、看板の設置は様々な法律と関わりがあるため、計画段階から全体を把握しておくことが大切です。

看板設置の違反がもたらすリスクと罰則

看板に関する法律を無視して設置すると、罰金や看板の強制撤去など、重い罰則が科されるリスクがあります。屋外広告物条例では、無許可で設置した看板に対して、自治体が「除却命令」(看板を撤去するよう命じること)を出せる権限を定めている場合が多いです。除却命令に従わない場合、最高で50万円以下の罰金が科されるケースも存在します。

さらに、行政代執行により、自治体が強制的に看板を撤去し、その費用を所有者(看板を設置した人)に請求することもあります。こうした金銭的なリスクに加え、違法設置が発覚した際には、あなたのビジネスそのものが「法律を守らない怪しい店」として社会的な信用を失う可能性も考えられます。看板は集客のための重要な投資であり、リスクを回避して安全に集客を進めることが、健全なビジネス運営には不可欠なのです。

看板設置に必要な許可・届出の手続きと全体像を把握する

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この章では、看板設置に必要な許可や届出の行政手続きの全体像を、分かりやすいステップ形式で解説します。

看板設置の「許可」と「届出」は何が違う?

看板設置における「許可」と「届出」の違いは、その規制の度合いにあります。看板の種類によっては、手続きが簡素な「届出」で済むものと、より厳しい審査を必要とする「許可」が必要なものがあるのです。

許可: 原則として、看板を設置する際に必要となる手続きです。特に、公衆の安全や景観に大きく影響する可能性がある看板(一定の大きさや高さ、電飾を伴うものなど)は、許可申請が必要です。申請書類を提出し、審査を経て許可が下りてからでないと設置できません。

届出: 許可申請が必要な広告物以外の看板や、簡易なもの(自家用広告物など)を設置する場合に必要となる手続きです。届け出るだけで設置が可能であり、許可申請のような厳密な審査はありません。ただし、自治体によっては届出そのものが不要な場合もあります。

どちらの手続きが必要かは、看板の設置場所や大きさ、種類によって細かく異なります。これらの区分も、自治体が定める屋外広告物条例で規定されています。

5つのステップで解説!看板設置許可・届出の具体的な手続きの流れ

看板の設置手続きは、以下の5つのステップで進めることが可能です。

  1. 事前調査: まずは、設置したい看板の種類、大きさ、設置場所を決めます。その上で、設置予定地を管轄する自治体の屋外広告物条例を確認しましょう。自治体のホームページで確認するか、直接担当窓口に問い合わせます。この段階で、看板設置のルールや許可・届出の要否を把握することが重要です。
  2. 申請準備: 事前調査で許可が必要だとわかったら、必要な書類を集めたり作成したりします。申請書類は、自治体の窓口やウェブサイトからダウンロードできます。図面や写真、構造計算書など、専門的な知識が必要な場合もあります。
  3. 申請・届出: 必要書類が揃ったら、自治体の担当窓口に書類を提出します。申請書類に不備があると、何度も修正を求められ、手続きが長期化する可能性があるため注意が必要です。
  4. 審査・許可: 許可申請の場合、提出された書類に基づき、自治体の担当者が審査を行います。審査には一定の期間を要します。無事に審査を通過すると、許可証が交付されます。
  5. 看板設置: 許可証を受け取ったら、いよいよ看板の設置工事を行います。この際、許可された内容と異なる看板を設置すると、再び法律違反となるため注意が必要です。

この流れを理解することで、あなたが今、どの段階にいるべきかが明確になります。

許可申請に必要な書類の一覧と取得方法

看板設置の許可申請には、主に以下の書類が必要です。

  • 屋外広告物許可申請書: 自治体の窓口で取得するか、ホームページからダウンロードできます。
  • 案内図・配置図: 看板を設置する場所の全体的な位置を把握するための地図です。
  • 平面図・立面図・断面図: 看板の大きさ、高さ、建物のどの位置に設置するかを詳細に示す図面です。縮尺を正確に記載する必要があります。
  • 意匠図・着色図: 看板のデザインや色彩を示す図面です。周辺の景観との調和を判断する上で重要となります。
  • 構造計算書・仕様書: 看板の構造的な安全性を証明するための書類です。特に大型の看板や、強風の影響を受けやすい場所に設置する看板の場合に必要となり、専門家による作成が求められます。
  • 土地・建物の所有者や管理者の承諾書: 設置場所に自己所有でない土地や建物を使用する場合、所有者の同意が必要です。
  • 付近のカラー写真: 設置場所の周囲の状況を把握するために、複数の角度から撮影した写真が必要です。

これらの書類をすべて自分で準備することは非常に困難な場合があります。特に、専門的な知識が必要な図面や計算書は、看板業者や建築士に依頼するのが一般的です。

手続きの期間はどれくらい?申請から設置までのタイムライン

看板設置の許可・届出にかかる期間は、看板の種類や自治体、申請書類の不備の有無によって大きく異なります。目安としては、以下を参考にしてください。

  • 届出の場合: 書類提出後、数日から1週間程度で手続きが完了することが多いです。
  • 許可申請の場合: 書類提出から許可が下りるまでに、通常、2週間から1ヶ月程度かかります。書類に不備があったり、審査が難航したりすると、さらに期間が延びる可能性があります。
  • 建築確認申請を伴う場合: 建築基準法に関わる手続きは、さらに時間がかかります。数ヶ月単位で計画に余裕を持つ必要があります。

これらの手続き期間に、デザインの決定や工事期間も加えると、看板を設置するまでには数ヶ月かかることを想定しておきましょう。特に、オープン日までに看板を設置したい場合は、できるだけ早く準備を始めることが重要です。

看板設置にかかる費用の内訳と相場は?料金を抑えるポイントも解説

看板設置の費用は、看板の種類や大きさ、素材によって大きく変動します。この章では、看板設置にかかる費用の内訳と相場を具体的に解説します。

看板の種類別費用相場と内訳(袖看板・壁面看板・自立看板など)

看板の費用は、大きく分けて「デザイン・制作費」「設置工事費」「行政手続き費」の3つに分けられます。種類ごとの費用相場は以下のとおりです。

  • 壁面看板: 店舗の外壁に直接取り付ける看板です。費用相場は、デザインや大きさ、照明の有無によって大きく変動します。
  • 突き出し看板(袖看板): 壁面から道路に突き出すように設置する看板です。費用は壁面看板より高価になる傾向があります。
  • 自立看板: 店舗の敷地内に地面から独立して設置する看板です。費用相場は、大きさや基礎工事の有無によって大きく変動します。
  • 電飾看板: 内部に照明を仕込むことで夜間でも目立たせる看板です。LED照明は電気代が安く、寿命が長いメリットがあります。

これらの費用はあくまで目安です。複数の業者から見積もりを取得し、相場を把握することが重要となります。

行政手続きにかかる費用(申請手数料、屋外広告物管理費用)

行政手続きにも費用が発生します。主な費用は以下のとおりです。

  • 申請手数料: 自治体に申請書類を提出する際に、申請手数料が発生します。この手数料は、看板の面積や設置期間によって異なり、数千円から数万円程度です。
  • 屋外広告物管理費用: 看板設置後、定期的に屋外広告物管理費用(維持管理費用)が発生する場合があります。これは、看板の安全性を確保するための自治体による点検費用や管理費用にあたります。

また、行政書士や看板業者に手続きの代行を依頼する場合は、別途「代行手数料」が発生します。

看板設置費用を抑えるための3つのポイント

看板設置の費用を抑えたい場合、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 複数の業者から見積もりを取得する: 複数の業者から見積もりを取ることで、料金相場を把握し、適正価格で依頼できます。
  • デザインをシンプルにする: 複雑なデザインや特殊な素材を使用すると、制作費が上がります。デザインをシンプルにすることで費用を抑えることが可能です。
  • 既製品を活用する: 一部の看板は、既製品として販売されています。サイズやデザインが限られますが、制作費を大幅に抑えられます。

手続きが面倒…看板設置を業者に依頼するメリット・デメリット

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「法律や手続きが複雑で、正直、自分でやる自信がない…」そうお悩みの方も多いのではないでしょうか。この章では、行政手続きの代行も含めて専門業者に依頼するメリットとデメリットを明確に提示します。

看板設置業者に依頼する主なメリット【プロに任せる安心感】

看板設置を専門業者に依頼することには、以下のようなメリットがあります。

  • 行政手続きの代行: 法律や条例に精通した業者は、複雑な申請書類の作成や提出を代行してくれます。これにより、あなたが本業に専念できる時間を確保できます。
  • 法的リスクの回避: 法律や条例に則った看板を確実に設置できるため、違法設置による罰則やトラブルのリスクを回避できます。
  • 安全な設置工事: 専門的な技術と知識を持つ業者は、看板を安全に設置してくれます。これにより、看板の落下や破損といった事故を防ぎ、顧客の安全を守ることが可能です。
  • 集客効果の高い看板: 業者は、ターゲット顧客に響くデザインや、店舗の立地条件に合わせた最適な看板を提案してくれます。これにより、集客効果を最大化できます。
  • トータルサポート: デザインから制作、設置、そしてメンテナンスまで一貫してサポートしてくれるため、安心して任せることが可能です。

看板業者の選び方と費用・料金相場

看板業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 実績: サイトで施工事例や実績を確認し、あなたの店舗のイメージに合った看板を制作できるかを確認しましょう。
  • 専門性: 行政手続きの代行が可能か、デザインや素材に関する専門的な知識があるかを確認しましょう。
  • 料金: 複数の業者から見積もりを取り、料金相場を把握した上で、内容を比較検討しましょう。
  • 対応: 担当者の対応が丁寧で、親身になって相談に乗ってくれるかを確認しましょう。

手続き代行費用は、業者や看板の種類、手続きの複雑さによって異なります。代行費用は、見積もりの段階で確認し、内訳を明確にしてもらいましょう。

自分で手続きを行う「DIY」との費用・手間の比較

自分で手続きを行う「DIY」は、費用を抑えられるメリットがありますが、大きなデメリットもあります。

  • 費用の比較: 手続き費用そのものは、業者に依頼するよりも安価になりますが、専門知識がないために書類不備などで手続きが長期化したり、法律違反で罰金や撤去費用が発生するリスクを抱えます。結果的に、業者に依頼するよりも高くつく可能性があります。
  • 手間の比較: あなた自身が役所に何度も足を運び、書類を準備・修正しなければなりません。本業が忙しい場合、手続きに時間を割くことは大きな負担となります。業者に依頼すれば、こうした手間を大幅に削減できます。

これらの点を比較検討した上で、あなた自身の状況に合った選択をすることが重要です。

【事例】手続き代行を利用してスムーズに開業できたAさんの声

東京都でカフェを開業したAさんは、看板設置の法律や手続きの煩雑さに不安を感じていました。そこで、行政手続きの代行もしてくれる専門の看板業者に依頼しました。

不安の解消: 業者は、カフェの所在地を管轄する自治体の条例を詳しく説明し、許可が必要な看板の種類や、手続きの流れを丁寧に解説してくれました。これにより、Aさんの不安は大きく解消しました。

手続きの効率化: Aさんはデザインの打ち合わせに集中し、行政手続きはすべて業者に任せました。その結果、本業に専念でき、予定通りにカフェをオープンできました。

集客効果: 業者が提案したデザインは、カフェのイメージにぴったりで、看板を見た顧客が続々と来店しました。

Aさんは、「専門家に任せることで、時間と安心を手に入れることができました。集客効果も高まり、大満足です」と話しています。

【Q&A】看板設置に関するよくある質問と回答集

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このセクションでは、看板設置を検討中のあなたが抱えるであろう、あと一歩踏み出せない最後の疑問を解消します。

Q1:自分で手続きを行う場合、専門知識がなくても大丈夫ですか?

結論として、手続きそのものは可能ですが、専門知識がないと非常に困難な場合があります。特に、大型看板や構造的な安全性が問われる看板の場合、専門家による図面や計算書が必要です。書類に不備があると、何度も役所に足を運んで修正を求められるため、多くの時間と手間がかかることが考えられます。

Q2:許可なく設置した看板が、後から見つかったらどうなりますか?

許可なく設置した看板が後から見つかった場合、まず自治体の担当者から改善指導や撤去指導が入ります。この指導に従わない場合、自治体から「除却命令」が出され、最終的には強制的に看板が撤去される可能性があります。また、罰金が科されるケースもあります。

Q3:看板の素材やデザインは法律で規制されますか?

はい、規制されます。屋外広告物条例には、看板の素材や色彩、デザインに関する規定が設けられている地域があります。特に、歴史的な景観や自然の景観を保護する目的で、地域の風土に合ったデザインが求められる場合があります。

Q4:屋外広告物管理者とは何ですか?設置に必須ですか?

屋外広告物管理者とは、看板の維持管理に関する知識を有する専門家です。一定の規模以上の看板を設置する場合、この管理者の設置が法律で義務付けられています。管理者は、看板の安全性を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスを行います。

Q5:依頼する業者によって、手続き代行費用は大きく変わりますか?

はい、大きく変わります。業者によって、行政手続き代行を専門としているか、デザインから施工まで一貫して請け負っているかなど、提供するサービス範囲が異なります。複数の業者から見積もりを取り、費用内訳を比較検討することをお勧めします。

まとめ|看板設置の法律を正しく理解し、集客につなげる第一歩を踏み出そう

本記事で解説した看板設置の法律や手続きを理解することは、あなたのビジネスを守り、集客効果を最大化するための重要なステップです。法律を味方につけ、安心して看板を設置し、あなたのビジネスを次のステージへと進めましょう。

 

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看板設置に関する法律 屋外広告物条例から学ぶ注意点と手続きガイド

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「看板を設置したいけれど、法律が複雑そうで何から手をつけていいか分からない……」そんな不安を抱えていませんか?

看板の設置には、屋外広告物条例をはじめとする法律や行政手続きが伴い、これらを怠ると罰金や撤去命令を受けるリスクがあります。本業に忙しい店舗経営者にとって、こうした煩雑な手続きは後回しになりがちです。

この記事では、あなたの不安に寄り添い、看板設置で失敗しないために知っておくべき法律の基本から、具体的な手続きの流れ、費用、そして信頼できる業者選びのポイントまでを分かりやすく解説します。

看板設置に関わる法律

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看板を設置したいと考えているあなたが最初に知るべきは、看板が法律によって厳しく規制される「屋外広告物」という存在です。

この章では、看板設置に関する主な法律の基本を分かりやすく解説し、法律を無視してはいけない理由を理解していただくことを目的としています。

屋外広告物とは?なぜ法律で規制されるのか

屋外広告物は、不特定多数の人々に表示される広告や掲示物の総称であり、街中で見かける看板やポスター、チラシ、電飾看板などが含まれます。これらの広告物は、都市の景観や自然の風景を維持し、公衆に対する危害を防止するために法律で厳しく規制されているのです。

景観を損なわないように看板の大きさや色、表示方法に制限が設けられ、強風や地震で落下して事故が起きないように安全基準が定められています。このような背景から、個人事業主が設置する袖看板や壁面看板のような比較的小さな看板であっても、原則として事前の申請や届出が必要となります。

知っておくべき「屋外広告物法」と「屋外広告物条例」

看板を設置する際には、必ず「屋外広告物法」と、各自治体が独自に定める「屋外広告物条例」を理解しておくことが重要です。

屋外広告物法は、看板の設置に関する基本的なルールを定めている国の法律です。一方で、屋外広告物条例は、その地域ごとの特性に合わせて、設置できる場所、高さ、面積、さらには色彩やデザインまで細かく規定しています。例えば、歴史的な景観を重視する地域では、モダンな電飾看板が禁止されている場合があります。そのため、看板を設置する予定地の自治体(都道府県や市区町村)が定める条例を確認することが不可欠です。自治体のホームページや窓口で詳細を確認できます。

看板と密接に関わる「建築基準法」と「道路法」

看板の設置には、屋外広告物法や条例以外にも、複数の法律が関係してきます。その代表的な法律が「建築基準法」と「道路法」です。

建築基準法は、建物に付属する看板の安全性に関する基準を定めている法律です。看板の重さや大きさによっては、構造計算が求められる場合があり、この基準を満たさないと設置できません。特に、建物の屋上に設置する大型の看板や、地面から独立して立つ自立看板の場合、建築確認申請が必要となることがあります。

また、道路法は、看板を道路上に突き出す場合や、道路に面した場所に設置する場合に関係します。看板が歩行者や車両の通行を妨げたり、視界を遮ったりすることがないように、道路管理者(国や自治体)の許可が必要となるのです。このように、看板の設置は様々な法律と関わりがあるため、計画段階から全体を把握しておくことが大切です。

看板設置の違反がもたらすリスクと罰則

看板に関する法律を無視して設置すると、罰金や看板の強制撤去など、重い罰則が科されるリスクがあります。屋外広告物条例では、無許可で設置した看板に対して、自治体が「除却命令」(看板を撤去するよう命じること)を出せる権限を定めている場合が多いです。除却命令に従わない場合、最高で50万円以下の罰金が科されるケースも存在します。

さらに、行政代執行により、自治体が強制的に看板を撤去し、その費用を所有者(看板を設置した人)に請求することもあります。こうした金銭的なリスクに加え、違法設置が発覚した際には、あなたのビジネスそのものが「法律を守らない怪しい店」として社会的な信用を失う可能性も考えられます。看板は集客のための重要な投資であり、リスクを回避して安全に集客を進めることが、健全なビジネス運営には不可欠なのです。

看板設置に必要な許可・届出の手続きと全体像を把握する

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この章では、看板設置に必要な許可や届出の行政手続きの全体像を、分かりやすいステップ形式で解説します。

看板設置の「許可」と「届出」は何が違う?

看板設置における「許可」と「届出」の違いは、その規制の度合いにあります。看板の種類によっては、手続きが簡素な「届出」で済むものと、より厳しい審査を必要とする「許可」が必要なものがあるのです。

許可: 原則として、看板を設置する際に必要となる手続きです。特に、公衆の安全や景観に大きく影響する可能性がある看板(一定の大きさや高さ、電飾を伴うものなど)は、許可申請が必要です。申請書類を提出し、審査を経て許可が下りてからでないと設置できません。

届出: 許可申請が必要な広告物以外の看板や、簡易なもの(自家用広告物など)を設置する場合に必要となる手続きです。届け出るだけで設置が可能であり、許可申請のような厳密な審査はありません。ただし、自治体によっては届出そのものが不要な場合もあります。

どちらの手続きが必要かは、看板の設置場所や大きさ、種類によって細かく異なります。これらの区分も、自治体が定める屋外広告物条例で規定されています。

5つのステップで解説!看板設置許可・届出の具体的な手続きの流れ

看板の設置手続きは、以下の5つのステップで進めることが可能です。

  1. 事前調査: まずは、設置したい看板の種類、大きさ、設置場所を決めます。その上で、設置予定地を管轄する自治体の屋外広告物条例を確認しましょう。自治体のホームページで確認するか、直接担当窓口に問い合わせます。この段階で、看板設置のルールや許可・届出の要否を把握することが重要です。
  2. 申請準備: 事前調査で許可が必要だとわかったら、必要な書類を集めたり作成したりします。申請書類は、自治体の窓口やウェブサイトからダウンロードできます。図面や写真、構造計算書など、専門的な知識が必要な場合もあります。
  3. 申請・届出: 必要書類が揃ったら、自治体の担当窓口に書類を提出します。申請書類に不備があると、何度も修正を求められ、手続きが長期化する可能性があるため注意が必要です。
  4. 審査・許可: 許可申請の場合、提出された書類に基づき、自治体の担当者が審査を行います。審査には一定の期間を要します。無事に審査を通過すると、許可証が交付されます。
  5. 看板設置: 許可証を受け取ったら、いよいよ看板の設置工事を行います。この際、許可された内容と異なる看板を設置すると、再び法律違反となるため注意が必要です。

この流れを理解することで、あなたが今、どの段階にいるべきかが明確になります。

許可申請に必要な書類の一覧と取得方法

看板設置の許可申請には、主に以下の書類が必要です。

  • 屋外広告物許可申請書: 自治体の窓口で取得するか、ホームページからダウンロードできます。
  • 案内図・配置図: 看板を設置する場所の全体的な位置を把握するための地図です。
  • 平面図・立面図・断面図: 看板の大きさ、高さ、建物のどの位置に設置するかを詳細に示す図面です。縮尺を正確に記載する必要があります。
  • 意匠図・着色図: 看板のデザインや色彩を示す図面です。周辺の景観との調和を判断する上で重要となります。
  • 構造計算書・仕様書: 看板の構造的な安全性を証明するための書類です。特に大型の看板や、強風の影響を受けやすい場所に設置する看板の場合に必要となり、専門家による作成が求められます。
  • 土地・建物の所有者や管理者の承諾書: 設置場所に自己所有でない土地や建物を使用する場合、所有者の同意が必要です。
  • 付近のカラー写真: 設置場所の周囲の状況を把握するために、複数の角度から撮影した写真が必要です。

これらの書類をすべて自分で準備することは非常に困難な場合があります。特に、専門的な知識が必要な図面や計算書は、看板業者や建築士に依頼するのが一般的です。

手続きの期間はどれくらい?申請から設置までのタイムライン

看板設置の許可・届出にかかる期間は、看板の種類や自治体、申請書類の不備の有無によって大きく異なります。目安としては、以下を参考にしてください。

  • 届出の場合: 書類提出後、数日から1週間程度で手続きが完了することが多いです。
  • 許可申請の場合: 書類提出から許可が下りるまでに、通常、2週間から1ヶ月程度かかります。書類に不備があったり、審査が難航したりすると、さらに期間が延びる可能性があります。
  • 建築確認申請を伴う場合: 建築基準法に関わる手続きは、さらに時間がかかります。数ヶ月単位で計画に余裕を持つ必要があります。

これらの手続き期間に、デザインの決定や工事期間も加えると、看板を設置するまでには数ヶ月かかることを想定しておきましょう。特に、オープン日までに看板を設置したい場合は、できるだけ早く準備を始めることが重要です。

看板設置にかかる費用の内訳と相場は?料金を抑えるポイントも解説

看板設置の費用は、看板の種類や大きさ、素材によって大きく変動します。この章では、看板設置にかかる費用の内訳と相場を具体的に解説します。

看板の種類別費用相場と内訳(袖看板・壁面看板・自立看板など)

看板の費用は、大きく分けて「デザイン・制作費」「設置工事費」「行政手続き費」の3つに分けられます。種類ごとの費用相場は以下のとおりです。

  • 壁面看板: 店舗の外壁に直接取り付ける看板です。費用相場は、デザインや大きさ、照明の有無によって大きく変動します。
  • 突き出し看板(袖看板): 壁面から道路に突き出すように設置する看板です。費用は壁面看板より高価になる傾向があります。
  • 自立看板: 店舗の敷地内に地面から独立して設置する看板です。費用相場は、大きさや基礎工事の有無によって大きく変動します。
  • 電飾看板: 内部に照明を仕込むことで夜間でも目立たせる看板です。LED照明は電気代が安く、寿命が長いメリットがあります。

これらの費用はあくまで目安です。複数の業者から見積もりを取得し、相場を把握することが重要となります。

行政手続きにかかる費用(申請手数料、屋外広告物管理費用)

行政手続きにも費用が発生します。主な費用は以下のとおりです。

  • 申請手数料: 自治体に申請書類を提出する際に、申請手数料が発生します。この手数料は、看板の面積や設置期間によって異なり、数千円から数万円程度です。
  • 屋外広告物管理費用: 看板設置後、定期的に屋外広告物管理費用(維持管理費用)が発生する場合があります。これは、看板の安全性を確保するための自治体による点検費用や管理費用にあたります。

また、行政書士や看板業者に手続きの代行を依頼する場合は、別途「代行手数料」が発生します。

看板設置費用を抑えるための3つのポイント

看板設置の費用を抑えたい場合、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 複数の業者から見積もりを取得する: 複数の業者から見積もりを取ることで、料金相場を把握し、適正価格で依頼できます。
  • デザインをシンプルにする: 複雑なデザインや特殊な素材を使用すると、制作費が上がります。デザインをシンプルにすることで費用を抑えることが可能です。
  • 既製品を活用する: 一部の看板は、既製品として販売されています。サイズやデザインが限られますが、制作費を大幅に抑えられます。

手続きが面倒…看板設置を業者に依頼するメリット・デメリット

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「法律や手続きが複雑で、正直、自分でやる自信がない…」そうお悩みの方も多いのではないでしょうか。この章では、行政手続きの代行も含めて専門業者に依頼するメリットとデメリットを明確に提示します。

看板設置業者に依頼する主なメリット【プロに任せる安心感】

看板設置を専門業者に依頼することには、以下のようなメリットがあります。

  • 行政手続きの代行: 法律や条例に精通した業者は、複雑な申請書類の作成や提出を代行してくれます。これにより、あなたが本業に専念できる時間を確保できます。
  • 法的リスクの回避: 法律や条例に則った看板を確実に設置できるため、違法設置による罰則やトラブルのリスクを回避できます。
  • 安全な設置工事: 専門的な技術と知識を持つ業者は、看板を安全に設置してくれます。これにより、看板の落下や破損といった事故を防ぎ、顧客の安全を守ることが可能です。
  • 集客効果の高い看板: 業者は、ターゲット顧客に響くデザインや、店舗の立地条件に合わせた最適な看板を提案してくれます。これにより、集客効果を最大化できます。
  • トータルサポート: デザインから制作、設置、そしてメンテナンスまで一貫してサポートしてくれるため、安心して任せることが可能です。

看板業者の選び方と費用・料金相場

看板業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 実績: サイトで施工事例や実績を確認し、あなたの店舗のイメージに合った看板を制作できるかを確認しましょう。
  • 専門性: 行政手続きの代行が可能か、デザインや素材に関する専門的な知識があるかを確認しましょう。
  • 料金: 複数の業者から見積もりを取り、料金相場を把握した上で、内容を比較検討しましょう。
  • 対応: 担当者の対応が丁寧で、親身になって相談に乗ってくれるかを確認しましょう。

手続き代行費用は、業者や看板の種類、手続きの複雑さによって異なります。代行費用は、見積もりの段階で確認し、内訳を明確にしてもらいましょう。

自分で手続きを行う「DIY」との費用・手間の比較

自分で手続きを行う「DIY」は、費用を抑えられるメリットがありますが、大きなデメリットもあります。

  • 費用の比較: 手続き費用そのものは、業者に依頼するよりも安価になりますが、専門知識がないために書類不備などで手続きが長期化したり、法律違反で罰金や撤去費用が発生するリスクを抱えます。結果的に、業者に依頼するよりも高くつく可能性があります。
  • 手間の比較: あなた自身が役所に何度も足を運び、書類を準備・修正しなければなりません。本業が忙しい場合、手続きに時間を割くことは大きな負担となります。業者に依頼すれば、こうした手間を大幅に削減できます。

これらの点を比較検討した上で、あなた自身の状況に合った選択をすることが重要です。

【事例】手続き代行を利用してスムーズに開業できたAさんの声

東京都でカフェを開業したAさんは、看板設置の法律や手続きの煩雑さに不安を感じていました。そこで、行政手続きの代行もしてくれる専門の看板業者に依頼しました。

不安の解消: 業者は、カフェの所在地を管轄する自治体の条例を詳しく説明し、許可が必要な看板の種類や、手続きの流れを丁寧に解説してくれました。これにより、Aさんの不安は大きく解消しました。

手続きの効率化: Aさんはデザインの打ち合わせに集中し、行政手続きはすべて業者に任せました。その結果、本業に専念でき、予定通りにカフェをオープンできました。

集客効果: 業者が提案したデザインは、カフェのイメージにぴったりで、看板を見た顧客が続々と来店しました。

Aさんは、「専門家に任せることで、時間と安心を手に入れることができました。集客効果も高まり、大満足です」と話しています。

【Q&A】看板設置に関するよくある質問と回答集

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このセクションでは、看板設置を検討中のあなたが抱えるであろう、あと一歩踏み出せない最後の疑問を解消します。

Q1:自分で手続きを行う場合、専門知識がなくても大丈夫ですか?

結論として、手続きそのものは可能ですが、専門知識がないと非常に困難な場合があります。特に、大型看板や構造的な安全性が問われる看板の場合、専門家による図面や計算書が必要です。書類に不備があると、何度も役所に足を運んで修正を求められるため、多くの時間と手間がかかることが考えられます。

Q2:許可なく設置した看板が、後から見つかったらどうなりますか?

許可なく設置した看板が後から見つかった場合、まず自治体の担当者から改善指導や撤去指導が入ります。この指導に従わない場合、自治体から「除却命令」が出され、最終的には強制的に看板が撤去される可能性があります。また、罰金が科されるケースもあります。

Q3:看板の素材やデザインは法律で規制されますか?

はい、規制されます。屋外広告物条例には、看板の素材や色彩、デザインに関する規定が設けられている地域があります。特に、歴史的な景観や自然の景観を保護する目的で、地域の風土に合ったデザインが求められる場合があります。

Q4:屋外広告物管理者とは何ですか?設置に必須ですか?

屋外広告物管理者とは、看板の維持管理に関する知識を有する専門家です。一定の規模以上の看板を設置する場合、この管理者の設置が法律で義務付けられています。管理者は、看板の安全性を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスを行います。

Q5:依頼する業者によって、手続き代行費用は大きく変わりますか?

はい、大きく変わります。業者によって、行政手続き代行を専門としているか、デザインから施工まで一貫して請け負っているかなど、提供するサービス範囲が異なります。複数の業者から見積もりを取り、費用内訳を比較検討することをお勧めします。

まとめ|看板設置の法律を正しく理解し、集客につなげる第一歩を踏み出そう

本記事で解説した看板設置の法律や手続きを理解することは、あなたのビジネスを守り、集客効果を最大化するための重要なステップです。法律を味方につけ、安心して看板を設置し、あなたのビジネスを次のステージへと進めましょう。

 

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