木製看板は、ナチュラルな風合いや経年変化を楽しめることから人気が高まっています。
おしゃれなカフェや雑貨店などの看板に採用されるケースも多いです。

今回の記事では、そんな木製看板の製作費用はどのくらいかかるのか、という疑問に答えていきます。
さらに、コストを抑える方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

木製看板の特徴

木製看板はその名のとおり、木材で作られている看板です。
おしゃれなイメージを持たせたい場合に効果的です。

木製看板を取り入れる場合、入り口の上部につけるプレートやイプや立て掛け式を採用するケースが多くみられます。
また、カフェでは木製のスタンド看板を採用しているところも多いです。
店名は木を彫り、塗装して色を付けて看板に仕上げていきます。

木でできているので、経年変化を楽しめるのも魅力です。
段々と味わいが出てくるので、看板と共にお店も成長していると実感できます。

どのような木材が適している？

続いては、看板作成に適している木材にはどのようなものがあるのかみていきましょう。

ケヤキ

ケヤキは寺社仏閣などの建物にも使われているため、強度があります。
京都の清水寺の舞台を支える柱もケヤキが使われているのです。
そのため、看板にも問題なく使用できます。

心材は特に摩耗に強いので、耐久性が特に高い部分です。
看板には耐久性も必要となるので、ケヤキの心材を使うメリットは大きいと言えるでしょう。

ヒノキ

ヒノキは、建物やお風呂などに使われている木材です。
ヒノキ風呂があるように水にも強いため、屋外に設置する看板にも適していることがわかります。

魅力的な木材ではありますが、高級なことでも有名です。
看板だとそこまで大きいサイズではないので予算内に収まる可能性が高いですが、他の木材よりも高めになることを加味した上で選ぶ必要があります。

スギ

スギも建築材料として使われることがある木材なので、看板にも問題なく使用できます。
安価なので費用を抑えたい場合にもおすすめです。

繊維がまっすぐなので、加工のしやすさにも定評がある木材です。
しかし、材質は柔らかめなので彫刻はしにくいと言われています。

ヒバ

ヒバは、ヒノキと似ている木材です。
加工がしやすく、耐汚性が高いことから、看板にも適した木材とされています。

シロアリや腐りにも強いため、ベランダなど雨にさらされる場所に使われることも多いです。
そのような特徴からも、看板に使って問題がない木材だとわかります。

木製看板の作成費用について

木製看板を作成する場合、オーダーメイドになります。
どの木材を使用するか、彫刻はどの程度必要か、などの打ち合わせを行い、見積もりを出してもらいます。

木製看板の作成にかかる費用は、安くても30万円程度です。
デザインやサイズ、使用する木材、加工方法、納期などによってかなり高額になる可能性も高いです。
彫刻を施したこだわりのデザインにする場合などは特に高くなりやすいので、看板製作会社としっかり相談した上で決めるようにしてください。

木製看板の作成費用を抑えるコツ

木製看板は、他の看板と比べて作成費用が高額になりやすいです。
こだわりのデザインにしたいなど強い希望があるケースが多いためです。

しかし、おしゃれさを演出できる木製看板を採用する際、少しでも費用を抑えたいと考える人もいるでしょう。
最後に、木製看板の作成費用を抑えるコツについて解説していきます。

必要なサイズを正確に把握する

看板製作を行う場合、木製に限らず必要なサイズを正確に把握することは重要です。
基本的にどの看板でもサイズが大きくなれば費用も高くなります。
正確に必要なサイズを把握できていれば、無駄を省くことにつながります。

サイズ感を確認するためには、新聞などで実際に必要だと考えられる大きさを試しに作ってみて、設置予定場所に掲げてみるといった方法がおすすめです。
そうすることで、大きすぎる・小さすぎるなどを判断できます。
大きすぎる場合は小さめに、小さすぎる場合は大きめのサイズで依頼するとちょうどいいサイズで発注できるでしょう。

看板製作会社に予算を明確に伝える

看板製作をする際、予算をあらかじめ決めておきます。
その予算を依頼先の製作会社に伝えることも重要です。
曖昧な伝え方だと、「もう少し上乗せしても問題なさそうだ」などと思われ、追加の提案をされる可能性もないとは言い切れません。

打ち合わせのなるべく早いタイミングで明確な予算を伝えておけば、それに合わせた提案をしてもらいやすくなります。
予算オーバーを防ぐためにも、予算をしっかり考えた上で依頼するのは鉄則だと言えます。

いくらまでならオーバーしても問題ないのかなどの妥協点がある場合は、それも合わせて伝えておきましょう。

デザインをシンプルにする

デザインを極力シンプルにすることも、木製看板の作成費用を抑えるためのポイントの1つとして挙げられます。
シンプルなデザインは、製作工程を短縮できるので、費用を抑えることにつながります。

看板製作会社のホームページには過去の作品が掲載されていることも多いので、それらを参考にするのも良いでしょう。
気に入ったデザインが見つかったら、「ホームページに載っていた○○株式会社の看板のようなデザインにしたい」などと伝えると話がスムーズに進みやすくなります。

理想に近いイメージがわかれば、デザイン料も抑えられます。
その結果、費用を抑えつつ、理想に近い看板を作成できるというメリットも生まれます。

デザイン案を依頼したり、特別なデザインを加えたりする場合は、追加料金がかかってしまうことも珍しくありません。
こだわりのデザインにしたいけれど、予算はあまり用意できないといった場合は、どのようなデザインにしたいのか具体的に説明できるようにしておきましょう。
希望に近いデザインにしつつ、コストを抑えるための方法を提案してもらえる可能性があります。

まとめ

木製看板は、おしゃれな印象になるのでカフェや雑貨店などで採用されています。
おしゃれな木製看板ですが、作成するには他の看板よりも費用がかかってしまいそうだというイメージも持たれがちです。
確かに、費用は高くなってしまう傾向がありますが、経年変化を楽しめるので、それだけの価値があると感じる人もいるでしょう。

木製看板であっても作成費用を抑えることは可能です。
予算内に収めたい場合は、依頼先にあらかじめ予算を伝え、デザインはできるだけシンプルなものにするといった工夫を凝らしてみてください。