看板は店舗や会社の顔となる存在です。
そのため、看板を個性的なデザインにしてインパクトを与えたいと考える方もいるでしょう。
しかし、看板のデザインはインパクトだけで製作するのはおすすめできません。
この記事では、看板のデザインにおいて注意すべき点をご紹介します。
看板製作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
看板のデザインはどうすべき?注意点は?
看板のデザインをする際に「とにかく派手に」や「目立った印象を与えたい」などの意見が出ます。
しかし、ただ派手にしたり目立つようにしたりするだけでは、その目的が見えてきません。
看板は客層やターゲットを明確にしない以上、看板はただの景色になってしまうのです。
そこで、看板デザインの際の注意点をまとめてみました。
目的を考える
まずは、なぜ看板を作るのかを考えてみてください。
そのほとんどが、「多くの方に知ってもらいたい」「宣伝したい」「インパクトを与えて話題にしたい」などと答えるでしょう。
そこで明確にしたいのが看板を作る目的です。
看板は、用途によって大きさや設置する場所を考えなくてはなりません。
どの場所で何を伝えるかという目的に合わせてみましょう。
以下の内容を参考に目的を明確にしてみてください。
【看板の種類と目的】
・壁面看板:建物のフェンスや壁に付けるプレート看板で様々な大きさにできる
・広告塔:ビルの屋上に設置する大型広告で広範囲から見える
・突き出し看板:ビルなどの建物から突き出すように設置されていて集合ビルに入った時に使用されることが多い
・置き看板:立て看板やスタンド看板と呼ばれ、個人でも作りやすい
・ファザード看板:店の入口の上に設置されることが多く、入り口の案内や店の顔としてアピールできる
載せる情報を絞り込む
看板には、いくつもの情報を載せてみただけで理解してほしいと考えるかもしれません。
文字の多さが情報量となるものの、それだけでは看板の持つ意味が薄れてしまいます。
集客を意識して、来店してもらうことを意識して載せたい情報を絞り込んでみましょう。
基本は「何の会社か」「販売しているもの」「特徴」「こだわり」などです。
3つ程度の簡単な言葉や絵を使ってみるのがおすすめです。
キャッチコピーを作る
続いて、キャッチコピーについてです。
これがあると、読んでいる側の印象が大きく変わってきます。
上記でも記載したように情報をまとめることを意識しつつ、簡単な言葉でキャッチコピーを作ってみましょう。
難しい字を使った場合、車などで通った時の数秒で理解しにくい可能性があります。
このような場合はひらがなに直したり、漢字一文字にしたりするなど、相手への伝わりやすさも意識するのが良いでしょう。
文字や大きさを考える
看板製作時には、文字の大きさも重要なポイントです。
視認性は図形や文字が視認できることで、可読性は図形や文字が判読できることを言います。
店を見つけてもらうには視認性、来てもらうには可読性が大切です。
可読性を意識した場合、距離÷200~250で計算します。
この計算で100mほどの距離なら、文字の大きさは40cm程度が望ましいです。
看板の大きさと文字の大きさを変えることで、すぐに判断できる看板か、近くでじっくり見てもらう看板かを分けられます。
色の使い方を決める
看板づくりには、色も重要なポイントです。
食欲や物欲を掻き立てるのは暖色系とされています。
実際に、食べ物が入っているネットは赤やオレンジが使用されています。
ワゴンセールが紅白の幕になっているのも、購買意欲を高めるための仕組みです。
このように、温かさや親しみやすさを感じる暖色系は、周囲から多くの方を取り込みたい時に適した色です。
一方の寒色系は静けさや冷静な印象があり、安心感やリラックスをイメージした色合いになります。
紫は気品や知識、高貴な印象を与える色なので、看板の大きさや店の雰囲気から色を決めてみましょう。
看板デザインでは素材も知っておこう
看板デザインでは、その内容に注目しがちですが、素材によってデザインとの相性も異なってきます。
ここでは、看板の素材をご紹介します。
アルミ複合板
屋外の看板で最も使用されているのがアルミ複合板です。
アクリル板に比べて安価で耐久性が高く、錆びにも強いのがメリットです。
デザインも自由に組み合わせられるため、看板として使用される機会が多いです。
駐車場、店舗の誘導看板、社名看板などで見かける機会があります。
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板は、全体の50%以上が鉄の成分でできています。
強度が非常に高く、薄い酸化被膜で覆われているため、耐食性の高さもあるでしょう。
錆びにくいため、メンテナンス頻度も少ないのが特徴です。
独特の光沢感があり、コストはかかっても高級なイメージを打ち出したい場合におすすめです。
企業の社名プレート看板として使われることが多いです。
アクリル板
透明度が高く、プラスチック製でできているのがアクリル板の看板です。
ガラスよりも軽いのですが、衝撃に強いのが特徴です。
加工にも対応できるなど、自由度の高さもあるでしょう。
クリアや乳白色があり、デザインによってはアクリル板の良さを生かせます。
ただし、湿気や熱に弱い面があるので、屋外の設置には向いていないでしょう。
木材
優しい雰囲気や温かさを演出したい時に使うのが木材です。
カフェ、居酒屋など、和の雰囲気を出したい時に用いられることがあります。
アンティークな印象もあり、おしゃれなデザインとの組み合わせも可能です。
木の持つ独特なぬくもりがあり、加工もしやすいです。
ただし、屋外では雨や直射日光の影響を受けやすいので定期的なメンテナンスが必要となります。
まとめ
看板のデザインを考える際には、まず目的に合わせて決めていくことが大切です。
デザインの重要性もありますが、看板の素材と合わせて考えることでより伝えたいことが伝わります。
看板からすべてが伝わるようなデザインをしたい場合は、豊富な実績を持つ看板製作会社へ依頼してみましょう。
ただし、看板製作会社に相談する際にも看板を設置する目的は明確にしておいた方が、打ち合わせもスムーズに進みやすくなります。
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