看板製作には、いくつもの機械が使われています。
1枚の看板ができるまでには複雑な工程があり、その中で多くの機械が活躍しているのです。
具体的にどのような機械が使われているのかご存知でしょうか？

今回は、看板製作に使われる機械の種類と特徴についてご紹介します。
また、自社で機械を揃えて看板製作をするのは難しいため、看板製作会社に依頼する際のチェックポイントについても解説していきます。

看板製作に使われる機械の種類と特徴

看板を作るためには、インクジェットプリンターやレーザー加工機など、多くの機械が使われています。
まずは、看板製作に使われる機械の種類と特徴からみていきましょう。

用紙に印刷するために使う「インクジェットプリンター」

インクジェットプリンターは、用紙に印刷する時に使われる機械です。
看板製作においては、大型のインクジェットプリンターを使用するケースが多いです。
インクジェットプリンターには、水性インク、溶剤インク、ラテックスインクというインクが使われています。

水性インクは鮮やかな発色が魅力的ですが、水性という名の通り水には弱いです。
発色の良さを重視したいのであれば、水性インクの使用も検討されますが、設置場所によっては水に弱いというデメリットが大きくなってしまう可能性もあります。

溶剤インクは、長持ちするというメリットを有していますが、すぐに看板として使うことはできません。
なぜなら有機溶剤が揮発するまでに時間がかかってしまうためです。
ラミネート加工を施すとより長持ちするため、ラミネートをして使用するケースも多くみられます。
耐候性や耐水性の高さもメリットです。

ラテックスインクも耐候性や耐水性が高いです。
速乾性にも優れていますが、他のインクよりも発色がいまいちだと感じてしまう方が多くみられます。

アクリルや木材などの加工を行う「レーザー加工機」

レーザー加工機は、アクリルや木材などの切断・彫刻といった加工を施すために使われる機械です。
看板製作でも使用されています。
細かいデザインを施したり、きれいな看板を製作したりしたい場合は、レーザー加工機を使うのがおすすめです。

立体看板の製作で本領を発揮する機械でもあります。
刃物などで加工するのが難しい場合でもレーザー加工機なら問題なく加工できるケースが多いためです。

文字やイラストをカットする「カッティングプロッター」

カッティングプロッターは、文字やイラストをカットする時に使用します。
プロッターと呼ばれるペンを使い、文字やイラストなどをカットするという仕組みです。
衣料品などに使われるケースもあるので、馴染みがある方もいるのではないでしょうか？

カッティングプロッターには、ロールタイプ・フラットベッドタイプ・小型タイプの3種類があることも覚えておきましょう。
ロールタイプは用紙が動き、フラットベッドタイプは台の上に用紙を置いてヘッドを移動させます。
小型タイプは、コンパクトなサイズで個人用として販売されているものです。

印刷物をラミネートする「ラミネート加工機」

ラミネート加工機は、印刷物をラミネートするために使う機械です。
ラミネート加工することで、看板に耐候性を持たせられます。
また、変色を防ぐ効果も期待できるので、看板の美観をなるべく保ちたい場合にも活用されています。

看板は長期的に設置するケースが多いでしょう。
そのため、ラミネート加工を行うことも検討材料になります。

看板製作会社への依頼する際のチェックポイント

看板製作に必要な機械を自社で準備しても、使う頻度は多くありません。
数回しか使わない機械に大金を払うのは現実的ではないため、自社ではなく看板製作会社に依頼するというケースが一般的です。

続いては、看板製作会社への依頼する際のチェックポイントをピックアップしてご紹介します。

実績はどの程度あるか

看板製作会社に限った話ではありませんが、実績が多い会社に依頼するのは鉄則です。
実績が多ければ、それだけたくさんの要望に応えてきた証になります。
看板製作では現場の状況に合わせて適切な提案をしつつ、要望に応えられないとトラブルの元になってしまうためです。

実績が少ないとトラブルの対応に慣れていない可能性が高く、余計なコストが発生するリスクもあります。
一方実績が豊富な看板製作会社なら、厳しそうな場合の代替案を出してくれるなど、的確な対応をしてもらえる可能性が高いです。

どのようなサービスを提供しているか

看板製作会社によって提供するサービスの内容も異なるので、複数を比較してから決めるようにしましょう。
特にアフターサービスはチェックすべきポイントです。

看板製作会社の中には、看板を設置して終わりといったサービスを提供しているところもあります。
しかし看板は、天候などの影響で劣化してしまうため、メンテナンスが必要です。
適切なメンテナンスを行っていたり、不具合が生じた時に無償修理を引き受けたりしている看板製作会社を選ぶと安心です。

料金はどのくらいかかるか

料金も、依頼する看板製作会社によって異なります。
どのような看板にするのか、どのような機械を使わなければいけないのか、などの複合的な要因で料金は変動します。

看板の製作を依頼する時は、まず見積もりを複数の会社から出してもらうのがおすすめです。
そうすることで、相場がどのくらいなのかを把握でき、適切な料金設定の会社に依頼できるようになります。

対応エリアはどこか

対応エリアも看板製作会社によって異なります。
全国に支店があるところもあれば、地域密着型で特定のエリアに特化したサービスを提供しているところもあります。

依頼予定のエリアが対応エリアに含まれているかどうかも、前もって確認しておきましょう。
対応エリアは、看板製作会社の公式サイトなどでチェックできます。

製作期間はどのくらいかかるか

製作期間はどのくらいかかるかも依頼前に確認すべきポイントです。
設置日が明確になっていれば、依頼先にも確認しやすいでしょう。
設置日から逆算し、いつまでに依頼すれば間に合うかを知るための指標にもなります。

まとめ

看板製作には、様々な機械が使われています。
インクジェットプリンターやレーザー加工機などを全て自社で準備するのは、コスト面に障壁もあるので簡単ではありません。
そのため、看板を製作したいと思ったら、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

看板製作を専門的に行っている会社なら、必要な機械が揃っています。
実績が多い看板製作会社であれば、看板を仕上げるためのノウハウも有しているので、安心して任せられるでしょう。