看板の中でも質素なイメージを持たれがちな案内看板ですが、実は様々なメリットを持っている看板でもあります。
デザインや設置場所を工夫することによって、案内看板が持つ本来の目的以外の効果も発揮してくれます。
今回は、案内看板の目的やメリット、わかりやすくするためのポイントなどについてご紹介します。

案内看板の目的

案内看板は、目的地への経路や距離、方向などの情報を提供したり、ビルや商業施設などにある店舗を紹介したりするために設置します。
例えば、駅でよく見られる路線や出口を表示している看板も案内看板です。
店舗や企業などであっても場所がわかりづらい場合もあるため、案内看板を設置します。

案内看板を設置するメリット

案内看板は目的地を案内するための看板ですが、他にも様々なメリットがあります。

迷わずにたどり着ける

案内看板に表示する情報を工夫することによって、その土地を知らなくても迷わずにたどり着けるよう、誘導することが可能です。
近年では、スマホアプリでマップを見ながら目的地へ向かう人はもちろん、運転中でも音声案内を聞きながら移動できます。

しかし、地図を見るのが苦手な人やスマホアプリを使い慣れていない人は、案内看板を頼りに目的地を目指す場合もあります。
道に迷ってしまうと、時間ロスやストレスになる他、目的地へ行くことを諦めてしまうケースがあるでしょう。

お客さんを取りこぼすことにもなりかねないため、大通りから少し外れた場所に立地している場合は特に案内看板の設置が欠かせません。

安心感を与えられる

スマホアプリやカーナビで目的地へ向かっている場合でも、案内看板が役に立ちます。
経路通りに進んでいても、本当に合っているのか、道を間違ってはいないかと不安に感じる人は多いです。
そんな中、案内看板が目に入れば「道はあっている」という安心感を与えられます。

案内看板はお客さんの不安を取り除く役割も担ってくれるため、店舗や企業の信頼にもつながります。
案内看板だけで「手厚く迎え入れる」という姿勢を見せることができるのです。

宣伝や広告にもなる

案内看板は、店舗や企業の宣伝・広告にもなります。
例えば目的地を決めずに道を進んでいる人が案内看板を見て、興味を持ってくれる可能性があるでしょう。
飲食店であれば、お腹が空いている時にフラッと入ってみるなどのケースも多くなります。

デザインを工夫することによって、どのような店舗・企業なのかがわかるのもメリットです。
どのような店なのかなどの情報がわかれば、その場所へ行くハードルが下がるため、集客率アップにつながります。

交通トラブル防止にもつながる

出入り口がわかりやすいと、交通トラブルの防止にもつながります。
場所がわかりづらいと、マップを確認しながら進むことや、周囲を気にしながら進むことが増えるため、交通事故に発展してしまう恐れがあります。
案内看板を適切な場所に設置し、精神的なゆとりを持たせてあげることで、目的地まで安全に進めるでしょう。

案内看板を設置する場所はどこ？

案内看板はどこに設置するのが効果的なのでしょうか？
続いては、案内看板を設置する場所についてご紹介します。

大通り

大通りは交通量が多く、見てもらえる機会が増えるため、案内看板を設置する絶好の場所となっています。
特にその土地に慣れていない人は、大通りを選んで走行することが多いです。

大通りに設置する時に注意したいのが、カーブには設置しないという点です。
カーブはドライバーの視界に入りづらく、せっかく設置しても見えない・目立たないことがあります。
なるべく直線道路に設置することで、より多くの人に見てもらうことができます。

ビルや商業施設など

ビルや商業施設など、多くの店舗が集まっている場所にも案内看板を設置することがあります。
階数や方向を表示し、迷わずにたどり着けるように誘導します。
店舗が多い場所では、このような案内看板が集客の要になることもあるため、導入するケースが多いです。

わかりやすい案内看板を作るためのポイント

案内看板に限らず、看板はわかりやすいデザインが欠かせません。
わかりやすい案内看板を作るためのポイントをご紹介します。

情報を簡潔にまとめる

案内看板は、あくまでも目的地に迷わず案内するための看板であるため、情報を詰め込みすぎてしまうのは良くありません。
お店の名前や経路だけでなく、おすすめメニューやこだわりなどの情報を表示させたい方は多いでしょう。

しかし情報が多すぎることによって、何を伝えたい看板なのかが曖昧になり、案内看板の本来の目的が果たせなくなってしまう可能性があるのです。
できるだけ店名と経路のみの情報をメインとし、その他の情報を表示させる時は慎重に検討しましょう。

看板や文字のサイズは見やすい大きさに

案内看板は、目に入りやすい場所に設置することに加え、看板のサイズを見やすい大きさにすることも大切です。
特に車のドライバー向けであれば運転中に見ることになるため、パッと見ただけですぐにわかるような大きさにしなければなりません。
小さすぎる案内看板は、ドライバーが気付いても情報が読み取れない可能性があります。
文字のサイズや太さも同様に、遠くからでもわかる、瞬時に情報を把握してもらえるように設定しましょう。

記号などを使って工夫をする

矢印やイラストなどを使うのもわかりやすい案内看板を作る時のポイントです。
特にユニバーサルデザインにしたいという時は、記号やイラストの導入が必須になります。

記号やイラストで案内看板を作れば、文字が読めなくてもわかりやすくなるというメリットが生まれます。
多言語表記にする必要がなくなるため、情報をすっきりとまとめられるのも特徴です。

まとめ

見やすい案内看板を作るには、看板の大きさだけでなく、デザインにも多くの工夫が必要になります。
店舗・企業まで迷わずに案内できるほか、広告や宣伝の効果も期待できるため、様々なメリットが生まれます。

また、設置場所を工夫することによって、より多くの人の目に留まりやすくなります。
案内看板の制作を依頼する時は、どのようなデザインに対応しているのかなどをよく確認し、わかりやすさを重視している会社を選びましょう。