ウチノ看板株式会社

看板に使われるインクジェットメディアとは?種類などをご紹介!

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インクジェットメディアという言葉を聞いたことがない人も多いでしょう。
これは一般的に知られているものではありませんが、看板業界においては代表的なものとなっています。

今回は、看板に使用されるインクジェットメディアの種類などについて解説していきます。
看板製作を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもインクジェットメディアとは?

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そもそもインクジェットメディアとは何を指すのでしょうか?
まずは、インクジェットメディアについて解説していきます。

インクジェットメディアというと、大判のインクジェットプリンタで使うロール紙を思い浮かべる人も多いです。
しかし、看板業界においては塩ビフィルムを使用しています。
POPや販促品であれば室内で使用されるので紙にプリントしても問題ありませんが、看板は屋外で長期的に設置されることが前提となっているので、耐久性が求められます。

ロール紙と同じように使われるロール塩ビは、看板業界だとインクジェットメディアや塩ビシートと呼ばれています。
プリントする媒体という用途に変わりはないため、販売店によってはロール紙も含めてインクジェットメディアにカテゴライズされている場合もあるでしょう。

インクジェットメディアに分類される塩ビシートの種類

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インクジェットメディアに分類される塩ビシートにはいくつかの種類があります。
用途によって使い分けすることも可能です。
どのような種類があるのかご紹介します。

白塩ビグレー糊

白塩ビグレー糊は、サイン製作で取り扱われるケースが多いです。
プレート看板や貼り込み型のA型看板、スタンド看板などに使用されています。

裏面にグレーの糊がついているので、下地の色は透ける心配がありません。
しかし、看板のデザインを変更する時に古いデザインの上から貼るのは望ましくないと言われています。
その理由は、古い看板の上に張ってしまうと古い可塑剤が新しい粘着剤に良くない影響を及ぼす可能性があるためです。

乳半塩ビ透明糊

乳半塩ビ透明糊は、表が乳白色で裏に透明な糊が付いている塩ビシートです。
半透明なので光を通すのが特徴です。
電飾掲示板など貼り込みタイプの看板に多く採用されています。

光を通す性質を持っているため、濃い色で印刷をしておかないと色が薄く見えてしまう点に注意が必要です。
ウインドウサインに使われるケースも多く見られます。
日中は外からの光を活かし、夜は室内からの光を活かせるので、広告物をきれいに表現できるというメリットも持ち合わせています。

白塩ビ透明糊

白塩ビ透明糊は、窓を活用したウインドウサインに使われるケースが多いです。
白い塩ビシートの裏面に透明な糊が付いています。
そのため、裏から見ても白く見えるのが特徴です。

ウインドウサインがある窓を内側から見た時、グレーだと圧迫感が生まれてしまいます。
一方、白であれば圧迫感を軽減できるので、白塩ビ透明糊を採用するケースが多いです。

透明塩ビ透明糊

透明塩ビ透明糊は、塩ビシートも糊も透明なタイプです。
ウインドウサインに使われるケースが多く見られます。

透明塩ビであればデザインを反転して印刷することにより、内側から貼ることも可能です。
室内に貼れるため、外側に塩ビシートを貼った時と比べると劣化のスピードを遅らせられるのが大きなメリットです。

インクジェットメディアは対候性を加味して選ぼう

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看板に使われているインクジェットメディアは、対候性を踏まえて選択する必要があります。
用途に応じて適したものが異なるため、把握しておくと製作後も後悔せずに済みます。

カーラッピング用

カーラッピングをする場合は、看板用のインクジェットメディアを使用するケースは稀です。
少し値は張りますが、キャスト製法のインクジェットメディアを使うのがおすすめになります。

なぜなら、看板用のインクジェットメディアは曲面に対する追随性がないからです。
看板用でもプリントできないわけではありませんが、剥がれなどのトラブルが発生しやすくなります。
トラブルを未然に回避するため、キャスト製法のインクジェットメディアがおすすめです。

合成紙

合成紙は、名前に紙とついていますが紙ではありません。
PP基材やPET基材でできているので、破れにくいという特性と持っています。
そのため、短期間であれば屋外での使用も可能です。

塩ビシートには糊なしがないので、ポスターとして使いたい場合は合成紙を採用するケースが多いです。
ただし、すべての合成紙が糊なしというわけではないので、きちんと確認するようにしましょう。

電飾用シート・ウインドウ用シート

電飾用シートは、光を通す性質を持つインクジェットメディアです。
半透明など光を透過するシートが使われています。
糊付きの塩ビシートを使うパターンが多く見られますが、差し替えのために糊なしのPET基材のシートを使用する場合もあります。

ウインドウ用シートは、グレーの糊が付いているインクジェットメディアでも問題ありません。
しかし、店内が暗くなってしまうので嫌な場合は半透明や透明なタイプを使用します。
グレーの糊だと、店内から見た時にグレーになった部分が見えてしまうので見栄えも悪くなってしまいます。

光を透過する性質を持つ看板の方は綺麗に見えるため、電飾や窓に使うなら透明もしくは半透明な塩ビシートがおすすめです。
透明なシートで思ったようなデザインに仕上げるには、白インクを搭載したインクジェットプリンタを用意しておきましょう。
そうすることで、よりデザイン性が高い看板に仕上がりやすくなります。

クロス・ファブリック

クロス・ファブリックは、布系のインクジェットメディアになります。
内装で使用される壁紙とは別物なので混同しないようにしましょう。

布ならではの柔らかさを活かしたタペストリーやバナースタンドなどに適しています。
軽量という点もクロス・ファブリックならではのメリットとして挙げられます。

FFシート インクジェット用

FFシートは、サイズが大きい電飾看板を継ぎ目なしで作る場合に使用されます。
アクリル板を使う場合もありますが、それでは継ぎ目ができてしまいます。
しかし、FFシートを使えばそのような心配がなくなるので、大きい看板を作りたい場合には重宝するでしょう。

ただし、FFシートにはインクジェット用だけではなく、MF(マーキングフィルム)用もあるので注意が必要です。
インクジェット用であることをきちんと確認するようにしましょう。

反射シート インクジェット用

反射シートは、暗くなってしまう夜間の視認性の高さが特徴のインクジェットメディアです。
シートが発行するわけではなく、外部から光が当たると反射するという仕組みになっています。
標識やステッカー、スタンド看板、駐車場看板などに使われるケースが多く見られます。

反射シートには一般的なタイプと高輝度タイプの2種類があるので、用途に応じて選択しましょう。
高輝度タイプは、工事用看板などに使われています。
FFシートと同じように、MF(マーキングフィルム)用もあるので注意してください。

まとめ

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生活の中で目にすることが多い看板に使われている塩ビシートがインクジェットメディアと呼ばれているものです。
あまり日常生活では聞き慣れないものではありますが、実は身近で見られます。

用途によって適した種類が異なるので、どのようなタイプがあるのか知っておいて損はありません。
特に店を開業する予定があり、看板の設置を考えているのであれば、適したタイプを選ぶために知っておいた方が良いでしょう。

適したインクジェットメディアを選択できれば、看板設置後に後悔するリスクも軽減できます。
どれを選べばいいかなかなか決められない場合は、今回の記事を参考にしながら検討してみてください。

デザイン変更や面板変更、修理に関する質問・
お見積り・お問い合わせはこちら

看板に使われるインクジェットメディアとは?種類などをご紹介!

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インクジェットメディアという言葉を聞いたことがない人も多いでしょう。
これは一般的に知られているものではありませんが、看板業界においては代表的なものとなっています。

今回は、看板に使用されるインクジェットメディアの種類などについて解説していきます。
看板製作を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもインクジェットメディアとは?

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そもそもインクジェットメディアとは何を指すのでしょうか?
まずは、インクジェットメディアについて解説していきます。

インクジェットメディアというと、大判のインクジェットプリンタで使うロール紙を思い浮かべる人も多いです。
しかし、看板業界においては塩ビフィルムを使用しています。
POPや販促品であれば室内で使用されるので紙にプリントしても問題ありませんが、看板は屋外で長期的に設置されることが前提となっているので、耐久性が求められます。

ロール紙と同じように使われるロール塩ビは、看板業界だとインクジェットメディアや塩ビシートと呼ばれています。
プリントする媒体という用途に変わりはないため、販売店によってはロール紙も含めてインクジェットメディアにカテゴライズされている場合もあるでしょう。

インクジェットメディアに分類される塩ビシートの種類

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インクジェットメディアに分類される塩ビシートにはいくつかの種類があります。
用途によって使い分けすることも可能です。
どのような種類があるのかご紹介します。

白塩ビグレー糊

白塩ビグレー糊は、サイン製作で取り扱われるケースが多いです。
プレート看板や貼り込み型のA型看板、スタンド看板などに使用されています。

裏面にグレーの糊がついているので、下地の色は透ける心配がありません。
しかし、看板のデザインを変更する時に古いデザインの上から貼るのは望ましくないと言われています。
その理由は、古い看板の上に張ってしまうと古い可塑剤が新しい粘着剤に良くない影響を及ぼす可能性があるためです。

乳半塩ビ透明糊

乳半塩ビ透明糊は、表が乳白色で裏に透明な糊が付いている塩ビシートです。
半透明なので光を通すのが特徴です。
電飾掲示板など貼り込みタイプの看板に多く採用されています。

光を通す性質を持っているため、濃い色で印刷をしておかないと色が薄く見えてしまう点に注意が必要です。
ウインドウサインに使われるケースも多く見られます。
日中は外からの光を活かし、夜は室内からの光を活かせるので、広告物をきれいに表現できるというメリットも持ち合わせています。

白塩ビ透明糊

白塩ビ透明糊は、窓を活用したウインドウサインに使われるケースが多いです。
白い塩ビシートの裏面に透明な糊が付いています。
そのため、裏から見ても白く見えるのが特徴です。

ウインドウサインがある窓を内側から見た時、グレーだと圧迫感が生まれてしまいます。
一方、白であれば圧迫感を軽減できるので、白塩ビ透明糊を採用するケースが多いです。

透明塩ビ透明糊

透明塩ビ透明糊は、塩ビシートも糊も透明なタイプです。
ウインドウサインに使われるケースが多く見られます。

透明塩ビであればデザインを反転して印刷することにより、内側から貼ることも可能です。
室内に貼れるため、外側に塩ビシートを貼った時と比べると劣化のスピードを遅らせられるのが大きなメリットです。

インクジェットメディアは対候性を加味して選ぼう

002

看板に使われているインクジェットメディアは、対候性を踏まえて選択する必要があります。
用途に応じて適したものが異なるため、把握しておくと製作後も後悔せずに済みます。

カーラッピング用

カーラッピングをする場合は、看板用のインクジェットメディアを使用するケースは稀です。
少し値は張りますが、キャスト製法のインクジェットメディアを使うのがおすすめになります。

なぜなら、看板用のインクジェットメディアは曲面に対する追随性がないからです。
看板用でもプリントできないわけではありませんが、剥がれなどのトラブルが発生しやすくなります。
トラブルを未然に回避するため、キャスト製法のインクジェットメディアがおすすめです。

合成紙

合成紙は、名前に紙とついていますが紙ではありません。
PP基材やPET基材でできているので、破れにくいという特性と持っています。
そのため、短期間であれば屋外での使用も可能です。

塩ビシートには糊なしがないので、ポスターとして使いたい場合は合成紙を採用するケースが多いです。
ただし、すべての合成紙が糊なしというわけではないので、きちんと確認するようにしましょう。

電飾用シート・ウインドウ用シート

電飾用シートは、光を通す性質を持つインクジェットメディアです。
半透明など光を透過するシートが使われています。
糊付きの塩ビシートを使うパターンが多く見られますが、差し替えのために糊なしのPET基材のシートを使用する場合もあります。

ウインドウ用シートは、グレーの糊が付いているインクジェットメディアでも問題ありません。
しかし、店内が暗くなってしまうので嫌な場合は半透明や透明なタイプを使用します。
グレーの糊だと、店内から見た時にグレーになった部分が見えてしまうので見栄えも悪くなってしまいます。

光を透過する性質を持つ看板の方は綺麗に見えるため、電飾や窓に使うなら透明もしくは半透明な塩ビシートがおすすめです。
透明なシートで思ったようなデザインに仕上げるには、白インクを搭載したインクジェットプリンタを用意しておきましょう。
そうすることで、よりデザイン性が高い看板に仕上がりやすくなります。

クロス・ファブリック

クロス・ファブリックは、布系のインクジェットメディアになります。
内装で使用される壁紙とは別物なので混同しないようにしましょう。

布ならではの柔らかさを活かしたタペストリーやバナースタンドなどに適しています。
軽量という点もクロス・ファブリックならではのメリットとして挙げられます。

FFシート インクジェット用

FFシートは、サイズが大きい電飾看板を継ぎ目なしで作る場合に使用されます。
アクリル板を使う場合もありますが、それでは継ぎ目ができてしまいます。
しかし、FFシートを使えばそのような心配がなくなるので、大きい看板を作りたい場合には重宝するでしょう。

ただし、FFシートにはインクジェット用だけではなく、MF(マーキングフィルム)用もあるので注意が必要です。
インクジェット用であることをきちんと確認するようにしましょう。

反射シート インクジェット用

反射シートは、暗くなってしまう夜間の視認性の高さが特徴のインクジェットメディアです。
シートが発行するわけではなく、外部から光が当たると反射するという仕組みになっています。
標識やステッカー、スタンド看板、駐車場看板などに使われるケースが多く見られます。

反射シートには一般的なタイプと高輝度タイプの2種類があるので、用途に応じて選択しましょう。
高輝度タイプは、工事用看板などに使われています。
FFシートと同じように、MF(マーキングフィルム)用もあるので注意してください。

まとめ

002

生活の中で目にすることが多い看板に使われている塩ビシートがインクジェットメディアと呼ばれているものです。
あまり日常生活では聞き慣れないものではありますが、実は身近で見られます。

用途によって適した種類が異なるので、どのようなタイプがあるのか知っておいて損はありません。
特に店を開業する予定があり、看板の設置を考えているのであれば、適したタイプを選ぶために知っておいた方が良いでしょう。

適したインクジェットメディアを選択できれば、看板設置後に後悔するリスクも軽減できます。
どれを選べばいいかなかなか決められない場合は、今回の記事を参考にしながら検討してみてください。

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