1枚の看板を製作する際、耐用年数が重要です。
人によっては、耐用年数とは何か気になっているのではないでしょうか?
会社や店舗を経営していくためには、十分な経費を用意する必要があります。
耐用年数は、経費について考える際に出てくる言葉のひとつです。
今回は耐用年数を種類別に紹介するので、これから看板を製作しようと考えている方は一度参考にしてください。
耐用年数とはそもそも何か
耐用年数は、看板を資産として計上できる年数。
看板そのものの寿命ではないので、注意が必要です。
耐用年数を過ぎてしまうと、資産としての価値を失ってしまいます。
これから、看板を製作する際、耐用年数と耐久年数を混同しないようにしましょう。
会社や店舗の資産として、看板の他にも現金や預金、土地、商品、社用車、設備などが挙げられます。
社用車や設備のように耐用年数が設定されているものもあれば、土地のように耐用年数が設定されていないものも存在します。
看板の耐用年数を意識する理由
看板を製作していく上で耐用年数について考えないといけないのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
耐用年数は減価償却を行う際に必要です。
減価償却は看板や社用車、設備など、長期に渡って使い続ける固定資産を一定期間ごとに分割し、経費として計上する制度。
何か大きな設備を導入する際は耐用年数を調べ、会社や店舗の経営に反映させていくことが大切です。
耐用年数や減価償却について分からないことがある場合、税理士や公認会計士に一度相談することをおすすめします。
看板の耐用年数
看板の種類により、耐用年数が異なります。
集客や利益、知名度を伸ばすために看板を設置する際、耐用年数に加え、どの看板が効果的か考えたいところ。
看板は勘定科目により、以下の2つに分類されます。
・建物附属設備
・器具及び備品
設置する看板がどちらなのか知っておくことが大切です。
ここでは、種類ごとに看板の耐用年数について解説させていただきます。
構築物
構築物は、土地の上に設置された看板を指します。
以下の3つが構築物です。
・野立て看板
・ポール看板
それぞれの耐用年数と特徴について触れていくので、看板をこれから製作しようと考えている方は一度参考にしてください。
塔屋看板
塔屋看板は、ビルなどの屋上に設置する看板。
視認性に優れており、遠くからでも見えやすいのが特徴に挙げられます。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:20年
・その他:10年
野立て看板
野立て看板は、交差点やロードサイン、田畑などに設置する看板です。
通行人に会社や店舗の存在をアピールするのに適しています。
店舗や駐車場などに誘導しやすくなるのもメリットに挙げられます。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:20年
・その他:10年
ポール看板
ポール看板は、遠くから会社や店舗の場所を知らせるために設置する看板です。
道路脇などに設置します。
背が高いのが特徴に挙げられます。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:20年
・その他:10年
建物附属設備
建物附属設備は、建物に固定されたものを指します。
使用価値を上げたり、維持管理のために設置されます。
建物附属設備に当たる看板は以下の通り。
・袖看板
・突き出し看板
ここでは、袖看板と突き出し看板の耐用年数に加え、主な特徴について解説させていただきます。
袖看板
袖看板は、建物から突き出るような形で設置される看板。
着物の袖を感じさせる形状になっています。
複数の看板が縦長に連なっているのが特徴的。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:18年
・その他:10年
突き出し看板
突き出し看板は、袖看板同様に建物から突き出るような形で設置される看板を指します。
会社や店舗のロゴなどを表示するために用いる小型のタイプです。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:18年
・その他:10年
器具及び備品
器具及び備品は、構築物以外の看板を指します。
数多くの種類が存在しており、上手く使うことが大切です。
人によっては、どれを設置しようか迷っているのではないでしょうか?
器具及び備品として、以下のものが挙げられます。
・電飾立て看板
・ポール看板
・ネオンサイン
・デジタルサイネージ
・気球
・マネキン人形・模型
・その他の看板
それぞれの耐用年数に加え、主な特徴について解説させていただきます。
立て看板
立て看板は、会社や店舗の前に立てかけておく看板を指します。
容易に移動させることができるのが特徴です。
会社や店舗だけでなく、商品やサービスなどに関する情報を発信することができます。
耐用年数は3年です。
電飾立て看板
電飾立て看板は、蛍光灯やLEDなどの光源が使われている立て看板。
夜間に看板を目立たせ、集客や利益、知名度などを伸ばすのが目的です。
立て看板と電飾立て看板のどちらかを設置するか迷った際、どの時間帯に営業するかで判断することをおすすめします。
耐用年数は3年です。
ネオンサイン
ネオンサインは、ネオン管を用いた看板を指します。
電気を通すことで発光し、会社や店舗の存在をアピールすることができます。
通行料の多い場所や建物の屋上などに設置されていることが多いです。
耐用年数は3年です。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、ディスプレイやプロジェクターなどで情報を発信するシステムです。
店舗や交通機関、屋外など、さまざまな場所に用いられています。
街の景観にも関わってきます。
CMを流すだけでなく、施設の利便性を上げることができるのもメリット。
耐用年数は3年です。
アドバルーン
アドバルーンは、気球を用いて宣伝する看板を指します。
用いる際、煙突や電線などに接触しないようにすることが重要です。
耐用年数は3年です。
マネキン人形・模型
マネキン人形・模型も器具及び備品のひとつに挙げられます。
街を歩いていると、マネキン人形が思わず目に飛び込んだ経験があるのではないでしょうか?
会社や店舗を印象付けるのに適した看板です。
耐用年数は2年です。
その他の看板
その他の看板は、立て看板・電飾立て看板・ポール看板・ネオンサイン・デジタルサイネージ・気球・マネキン人形を除いた看板を指します。
耐用年数は以下の通りです。
・金属製:10年
・その他:5年
看板の耐用年数だけでなく耐久年数も大事
耐用年数だけでなく、耐久年数も意識しましょう。
看板によっては、耐用年数を過ぎていなくても、何らかの拍子で破損してしまう可能性もゼロではありません。
普段から看板の状態をチェックし、使用できるかどうか判断することが大切です。
耐久年数に関わるものとして、以下のものが挙げられます。
・環境
・加工の有無
少しでも長く使い続けるなら、どの材料で看板を製作するか一度検討しましょう。
材料によって、製作にかかる費用が変わってきます。
また、どこに設置するかにより、耐久年数に差が出てくるので、設置場所についても考えることが重要です。
耐久年数を上げる方法として、ラミネート貼り加工が挙げられます。
ラミネートフィルムを貼ることにより、傷や劣化から看板を守ります。
少しでも長く設置し続けたい方はラミネート貼り加工も検討してください。
看板を交換するかどうかの見極め方
いつ看板を交換すれば良いか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
会社や店舗を経営していく際、看板をいつ交換するかも意識したいところ。
最後に、交換するかどうかの見極め方について解説させていただきます。
会社や店舗のイメージを変える時
会社や店舗のイメージを変えたいと感じた際、新しい看板に交換することをおすすめします。
イメージや清潔感は集客や利益に関わる部分です。
多くの方が雰囲気の良い場所に行きたいと感じているのではないでしょうか?
新鮮な印象を与え、集客や利益を伸ばしましょう。
デザインを変えるのはもちろん、照明の設置や色褪せた部分の塗り直しなどにより、看板の印象が大きく変わります。
劣化が酷く目立つ場合
ヒビや傾き、錆などが目立つと、交換や修理の対象です。
劣化が酷いと、大きな事故に発展するかもしれません。
まとめ
耐用年数は、減価償却の際に重要なものです。
看板の耐用年数が過ぎてしまうと、資産と計上できなくなってしまいます。
これから、看板を製作する際は、各看板の耐用年数をチェックする必要があります。
言葉は似ていますが、耐久年数と混同しないようにしましょう。
会社や店舗を経営していく上で資産をどのように管理していくかが重要になってきます。
耐用年数や目的などを踏まえ、適切な看板を設置してください。
お見積り・お問い合わせはこちら